またIPOが当たったのでヘッドホンを買うことにしました。


beyerdynamic (ベイヤーダイナミック)のヘッドホンを持っていなかったので、 DT770PROかDT990PROを買おうと思っていたのですが・・・昔からあるモデルなのに、昔よりも若干価格が高くなってるんですよね。

サウンドハウスだとかなり安く買えるのですが、それでも以前に比べると少し高い。







どうしようかと考えていたところ、AKGの「K702」がDT770PROと同じくらいの価格で買えることに気づきました。

AKGの「K70X」シリーズはAKGの昔のフラグシップモデルで、一時期は10万円を超える価格で販売されていたと思うのですが、今では1万6000円前後で買えてしまいます(今は中国製になっているようですが)。




AKGの「K70X」シリーズには、ざっくり「K701」と「K702」があります。


「K701」は、ヘッドホンの中では珍しい白色で、「けいおん」というアニメのヒロインが使っていたことで一時期有名になりました(通称「澪ホン」)。

オシャレなのですが、(K702と同様に)開放型なので基本的に外では使えません。

K701はK702と異なり、ケーブルは固定式なので着脱できません。

ケーブルが断線した時に修理が少し大変かも。



「K702」は、落ち着いた紺色(ほぼ黒)で、ケーブルは着脱式。

「けいおん」は好きだけど、ケーブルが断線した時のことや、汚れた時のことを考えて「K702」を買うことにしました(あと、K702のほうが少し安かった)。



両者の音は、ほとんど同じという人もいれば、全然違うという人もいますが、視聴した範囲では個人的には同じ系統の似たような音だと思いました。



「K702」を買って、最初に音楽を聴いた印象は・・・「痛っ!!!」

高音が耳に突き刺さるような鋭い痛みを感じました。

「自分の耳には合わなかったかな・・・失敗したかも」と思いましたが、しばらくK702を使っていたところ、高音のキツさが全く気にならなくなり、むしろ聞き心地が良いと感じるようになりました。

エイジング的なことはあまり信じていないのですが、K240MK2を買った時も徐々に音が良いと感じるようになったので、AKGのヘッドホンは(慣れの問題もあるのかも知れませんが)ある程度使った後のほうが音が落ち着いてくるのかも知れません。


イヤーパッドはベロア(毛羽立ちした生地)になっていて、耳をすっぽりと覆ってくれるため、着け心地はとても良いです。

ただし、風呂上がりや気温が高い日はシンプルに暑いです(ちょっとしたイヤーウォーマーを着けている感じ)。

それでも、聞き心地はとても良いです。

聞き疲れもほとんどはありません。音楽を聴きながら寝落ちできます。



  • 【HPH-MT8とK702の比較】

解像度やダイナミックレンジはHPH-MT8のほうが良いと思いますが、HPH-MT8は重いし聞き疲れするので、普段使いにはK702のほうが良いと思います。

HPH-MT8では超低音(100hz以下)も聞こえますが、K702では超低音はほとんど感じません。

ただ、音はHPH-MT8のほうが軽い印象を受けます(200hz前後の音はK702のほうが出ているのかも)。



  • 【MDR-CD900STとK702の比較】

MDR-CD900STで聴いた直後にK702で聴くと、「スピーカーから音が出ているんじゃないか」と勘違いする程、K702は空間的な表現に優れています。

ただ、K702は音がやや遠くに聞こえるので、DTM的な細かい作業をする時にはMDR-CD900STのほうが安心感がありノイズなどにも気づきやすいです(900STに慣れているだけかもしれませんが)。



  • 【K240MK2とK702の比較】

音の解像度(聞こえる音の種類)は明らかにK702のほうが多いです。

また、K240MK2で聴いた直後にK702で聴くと音が華やかに感じます。

K240MK2のほうが「落ち着いた音で良い」と感じる人もいるかも知れませんが、K702に比べるとK240MK2は「こもった」音のように感じてしまいます。

K702はK240MK2の上位互換的な存在で、K240MK2はいらない子になるかも知れません。

K240MK2も素晴らしいヘッドホンですが、K702を使い始めてからはK240MK2を使う機会はほとんどなくなってしまいました。(子供がたまに使っているくらい)。





K702を買った直後に、またIPOが当たりました。

「またヘッドホンを買うか」・・・と思ったのですが・・・K702を使い始めてから「新しいヘッドホンが欲しい」という欲求が急に全くなくなりました。

それに、すでにヘッドホンが4つあるのでこれ以上持っていても邪魔になりそうです。


オーディオインターフェイスにヘッドホンのジャックを抜いたり刺したりするのが面倒になってきたのと、オーディオインターフェイスのヘッドホン端子がバカになりそうだったので、MACKIEのヘッドホンアンプ「HM-4」を買いました。





一度に4つのヘッドホンを繋いでおくことができるので便利です。それに安い。

音も劣化している感じはなく、むしろ文字通り音を増幅(amplifier)することができるので、お手持ちのオーディオインターフェイスが貧弱な場合でも、インピーダンスの高いヘッドホンも鳴らすことができそうです。


ただ、これ電源スイッチがないんですよね。

モニタースピーカーみたいに電源タップのスイッチでオンオフすれば良いのだと思いますが、面倒なので今のところ一日中電源を入れっぱなしにしています。