SONYの定番ヘッドホンMDR-CD900STをふるさと納税で買いました。






納税額は6万4000円です。

独身または共働きの人であれば年収が525万円程度あれば実質2000円で購入できます。

ふるさと納税をした分、地方税が安くなるので。

知り合いの税理士から「ふるさと納税をやらない奴はバカ」と言われたので、数年前からやっています。

ふるさと納税上限額については、Googleで「ふるさと納税上限額」と検索すれば調べることができます。





MDR-CD900STは少し前に届いていたのですが、以前に使っていたFOSTEXのDAC(PC100USB)の端子がミニプラグなのに対し、MDR-CD900STは標準プラグなので、端子に刺せなかったんですよね。

変換プラグはどこかにあるはずなのですが、見つからず。

MOTU M2の端子が標準プラグなので、MOTU M2が届いたらMDR-CD900STを使ってみようと思って、そのままにしていました。



ソニーのヘッドホンは、MDR-Z600などこれまでもいくつか使ったことがありました。



MDR-CD900STもスタジオに置いてあるものをレコーディングの時などに使ったことはあるのですが、あまり良い印象は無かったので、積極的に買いたいという気持ちにはなれませんでした。


しかし、ふるさと納税で実質2000円で買えるなら試しに買ってみても良いかなと思い、注文。

個人的には青帯のMDR-7506のほうが好きなのですが、MDR-7506のふるさと納税は無いみたいです。




注文したのが11月20日で、12月26日に届きました。年末のわりには納期は早かった。


MDR-CD900STにはスタジオではお世話になったけど、自宅でMDR-CD900STの音をじっくりと聴くのは初めてです。

今日、MOTU M2も届いたので早速MOTU M2に繋いでMDR-CD900STで音楽を聴いてみました。

・・・


思ったよりは悪くないかも。

スタジオで使った時は、耳に張り付くような音のイメージだったのですが、低音が弱いもののモニターヘッドホンらしくバランスが良い印象を受けます。

YAMAHA/HPH-MT8のように中音域が強めに出ている感じもしません。

そして、軽いです。もしかしたらAKG/K240MK2よりも軽いらしい。
(AKG/K240MK2→約240g、MDR-CD900ST→約200g)



・・・しかし。

10分くらいMDR-CD900STで音楽を聴いていたら耳が痛くなってきました。

結構つらい。

イヤーパッドが耳たぶに重なるようになっているのですが、耳たぶがずっと押しつけられているので痛くなってきます。

そして、高音域が少し強めなのか、しばらく聴いていると耳に刺さるような印象を受けました。

音が近く、スピーカーに耳をぴったりと付けて聴いているような音であることも、耳が痛く感じる理由かも知れません。


ヘッドバンドの高さを上手く調節すれば耳たぶの痛みは慣れるのかも知れません。

自分の耳をエイジングすればもう少し高音域にも慣れるかも。




自分が感じた良いところと悪いところをまとめると


  • ○良いところ

・解像度は良い。30年前に発売されたヘッドホンとは思えない。業務用として広く使われている理由も納得できる。

・音が近いので、ノイズやアラのチェックには良い。

・軽い。コンパクト。(ただしMDR-7506と違ってたためない。)

・ストレートケーブルなので、ケーブルの重さを感じない。



  • ○悪いところ

・耳が痛い。長時間着けたままは無理。

・鼓膜に向かって音が突進してくるような音。音が近すぎて痛い。

・AKG/K240MK2やYAMAHA/HPH-MT8と違ってケーブルが脱着式になっていないので、ケーブルが断線した時に修理がめんどくさそう。

・古いモデルの割に、そこそこ高い。




普段、スピーカーを使っている人が、細かい音をチェックする時にちょっとヘッドホンを使うとか、レコーディングの時に演者が使う、という使い方が良いのだろうと思います。

私はとてもじゃないけどリスニング用や作曲用には使う気になれません。


AKG/K240MK2のほうが遙かに音がマイルドで、開放型なので適度に音に広がりがあり、イヤーパッドも耳たぶを包み込むタイプなので、着けていて全然楽です。

AKG/K240MK2の聞きやすさや、着け心地の良さに完全に慣れてしまったのも、MDR-CD900STがしんどく感じる理由だと思います。


ふるさと納税で実質2000円という安い価格で買えたので入手しましたが、1万8000円という価格を考えると他に同じくらいの価格帯でもっと使いやすいヘッドホンはたくさんあるよね・・・と思ってしまいます。


同じSONYならMDR-7506のほうがもう少し低音も出ますし、イヤーパッドも厚めで、しかも価格も安いので、敢えてMDR-CD900STを選ぶメリットはあまりないような気がします。




同じくらいの価格帯であれば海外で定番のaudio technicaのATH-M50xや、beyerdynamicのDT770PROなどがありますし、もう少しお金を出せるのだあれば2万円代前半でAKGのK553MKIIや、YAMAHAのHPH-MT8なども買えてしまいます。

●ATH-M50x
●DT770PRO
●K553MKII
●HPH-MT8

なので、エンジニアを目指しているとか、特別な理由がなければMDR-CD900STを買う必要はあまりないような気がする・・・。

ただ、ミュージシャンが赤帯のMDR-CD900STを使っているのを見ると、格好良く見えるんですよね。




ふるさと納税の返礼品を転売するのは、ふるさと納税の趣旨に反するので、MDR-CD900STは売らずに大事に使っていこうと思います。

またレコーディングをすることがあれば、演者さんに使ってもらおうかな。



ちなみに、イヤホンモニターのSONY MDR-EX800STも、ふるさと納税の返礼品にあります。

納税額は8万円。

2000円の負担で購入できる年収の目安は625万円くらいです。

●SONY MDR-EX800ST




MDR-CD900STの上位互換のMDR-M1STは、納税額11万2000円。

2000円の負担で購入できる年収の目安は725万円(独身または共働き)くらいです。

●SONY MDR-M1ST




その他の音楽制作関係の返礼品として、コンデンサーマイクのAST-ORIGINは、納税額15万円。

2000円の負担で購入できる年収の目安は900万円くらいです。

このあたりの額になるとさすがにきつい。

扶養家族がいるとふるさと納税で買える額は低くなるので、2000円の負担でAST-ORIGINを買える人は人口の1~2%くらいなのではないだろうか。


●Aston Microphones AST-ORIGIN