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MOTU M2が届いてから1週間ちょっと経ったのですが、MOTU M2を使えば使うほど「音が良いな」と思います。音楽を聴くのが楽しいです。


先日、Youtubeを見ていたところ、「MOTU M4」を含め、様々なDACのSINAD値を比較したデータが、「Audio Science Review」というサイトにあることを知りました。

以下のページの真ん中あたりにある、青・緑・オレンジ・赤の横長の棒グラフをクリックすると拡大してみることができます。




SINADというのは、「Signal-to-Noise and Distortion Ratio」の略で「信号(signal)」「ノイズ(noise)」「歪み(distortion)」の和と、「ノイズ」と「歪み」の和との比のことです。

このSINADの値が大きいほど波形の中に含まれるノイズや歪み成分が小さいということになり、このSINADの値が小さいと元の波形との違いが大きいということになります。

なので「できるだけ元の波形と同じような状態で音を聴きたい」ということであれば、このSINADの値が大きいオーディオインターフェイスを使ったほうが良い、ということになります。


先ほどの「Audio Science Review」というサイトのデータをみると、DACの中に有名なオーディオインターフェイスSINADの値も載っているのですが、それを見て少し驚いたのが「MOTU M4」のSINADの値の高さです。

「MOTU M4」の出力のSINAD値は「111」なのですが、同じくらいのSINAD値を持っているものは「MOTU M4」よりも価格が高いものがほとんどですし、いわゆるDACなので入力端子がないものがほとんどです。


このデータの中には定番のオーディオインターフェイスである「RME Babyface Pro FS」や「Audient iD4」などのデータもありますが、「RME Babyface Pro FS」の出力のSINAD値は「107」で、Audient iD4の出力のSINAD値は「99」なので、「MOTU M4」のほうが出力のSINAD値は大きいみたいですね。



入力のSINAD値はこちらにデータがありました。



「MOTU M4」の入力のSINAD値は「104」であるのに対し、「RME Babyface Pro FS」のSINAD値は「108」なので、若干「Babyface Pro FS」のほうがノイズや歪みは小さい、ということになると思います。

他方、「FOCUSRITE Scarlett 2i2 」や「Audient iD4」と比較すると、「MOTU M4」のほうがSINAD値が高いようです。

「MOTU M4」の価格は3万円程度ですが、「Babyface Pro FS」の価格が10万円程度であること考えると、かなり「MOTU M4」のコストパフォーマンスは良いのではないかと思います。

さらに「MOTU M4」によりも入出力端子の少ない「MOTU M2」の価格は2万4000円程度なので、さらにコストパフォーマンスは良いと思います。

なお、上記のレビューではIMD(混変調歪み)テストで「こぶ」のような形が見られたというという記載があります。

私はM2を使っていて気になったことはないですが、「MOTU M4」の弱点があるとすれば、このくらいではないかと思います。



MOTU M2は国内のショップだと在庫がないところがほとんどだと思いますが、私は海外のB&Hで買いましたので、早く欲しいという人は以下の記事を参考にしてください。






ちなみに、上記のSINAD値のデータを知ることになったきっかけは、以下のYoutubeの動画なのですが、高音質で再生できるオーディオシステムを構築するための方法が説明されていて、参考になります。